習主席にもゆかりの地
その戦役から65年を経た昨年、武器をもたない台湾と香港の学生は非暴力を貫いて、共産党の上陸作戦をかろうじて食い止めた。
習氏は21世紀の古寧頭戦役をどう見ただろうか。
晴れた日は金門島の海岸から、目と鼻の先に高層ビル群までくっきり見える福建省アモイ市。ビジネスマンやその家族など台湾人も数十万人が暮らすアモイ市の副市長を経て、福建省福州市長や福建省長にかけ上がり、現在は国家主席と党総書記にまでなったのが習氏だ。
新中国の建国以来、毛沢東を含めどの政権も果たせなかった台湾統一。英国の影響を色濃く残す香港でも完全な支配権を得るなどして、習氏は実績をあげて国内で盤石な権力基盤を、対外的にも強大な政治的発言力を得たいに違いない。
古寧頭戦役の後、翌年勃発した朝鮮戦争や、54年の米国と台湾の相互防衛条約調印を受け、中国は反撃の機会を失った。歴史の教訓から、中国は何を得たか。