外交関係の争奪戦再開か
次の一手はまだ見えてこないが、上海の台湾研究者は、「中国は台湾との外交戦ではまだ切っていないカードを温存している」と明かした。中台はこれまで互いに「一つの中国」の主張の下、アフリカや中南米の小国を中心に、外交関係を結ぶ国を奪い合ってきた経緯がある。
台湾は今も20カ国以上と外交関係を保つが、研究者は「両岸関係の改善を訴えた馬英九の当局が2008年に誕生し、その成果を見極めようと控えてきた外交関係先の争奪戦を、われわれはいつでも再開できる」と言い放った。経済通商面の譲歩で効果がなければ次は強面(こわもて)だ。
もう一点は、国民党主席に就任したばかりの朱立倫氏(53)=新北市長=が9日、香港を訪問するところに、何かヒントが隠されているかもしれない。台湾と香港の都市間交流を話し合うフォーラム参加が目的だが、国民党の現役主席が香港を訪問するのは初めてという。共産党が何らかのお膳立てを整えたと考えるのが自然だ。
65年前の戦役はまだ終わっていない。(北京 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)