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なぜ汚染告発映画は抹殺されたのか 中国の体制揺るがしかねない環境問題 (2/4ページ)

2015.3.9 09:00

首都北京市で今年最初のスモッグ警報が出された1月15日、天安門広場前では使い込まれたマスクを着けた男性の姿が見られた。決して慣れっこでは済まされない問題だ=2015年、中国(ロイター)

首都北京市で今年最初のスモッグ警報が出された1月15日、天安門広場前では使い込まれたマスクを着けた男性の姿が見られた。決して慣れっこでは済まされない問題だ=2015年、中国(ロイター)【拡大】

  • 国営中国中央テレビ(CCTV)の著名女性キャスターだった柴静(チャイ・ジン)さん=2013年4月(共同)

 元キャスター制作

 映画では柴静さん自らがプレゼンテーターを務め、冒頭のインタビューでは柴静さんの出身地で大気汚染が深刻な山西省に住む6歳の少女に「星を見たことがある?」と問いかけ、「一度もない」と少女が答えるシーンが印象的だ。

 その他、全編を通じて柴静さんは綿密なデータや取材結果を示しながら、落ち着いた口調で有害物質を含んだ濃霧のリスクや発生源などについて解き明かし、「未来の子供たちのために一人一人が行動を起こす時だ」と訴えた。

 柴静さんがこの映画を制作したのは、個人的体験が動機だ。キャスター時代の2013年10月に長女の知然ちゃんを出産。しかし、知然ちゃんには腹部に腫瘍があり、誕生直後に手術を受けなくてはならなかった。

 幸い手術は成功したが、「私が汚染のひどい山西省で育ったことが娘の病に影響している可能性が高い」と思い至り、看病を目的としたCCTVの退職と自主映画制作を決心したという。

映画は再生回数だけでなく、書き込みコメント数も1日5万件以上と…

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