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【タイガ-生命の森へ-】川と森と空が出合う「終着駅」 (3/5ページ)

2015.3.9 16:55

クラスヌィ・ヤール村の船着き場から眺める夏のビキン川=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

クラスヌィ・ヤール村の船着き場から眺める夏のビキン川=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 花に囲まれた庭の井戸(左)。タイガに降る雨が村人の生活を支えている=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • タイガで見つけた朝鮮人参を天秤ではかる=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 朝鮮人参はコケに包んで丁寧に保管する=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • タイガの木で作られた皮なめしの道具たち。体温を感じるような存在感がある=ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

 ウデヘの猟師たちはみなユーモアがあり、いい顔をしていた。川の漁にも森の猟にもたけた、いわば極東最強の現役狩人。誰ひとり欠けても困る、そんな確かな存在感があった。風土に磨かれたゆるぎない人間の魅力だと思った。

 東京からわずか2時間の飛行。

 そこに広がる北海道の原風景を思わせるタイガと素朴な暮らし。ビキンへの旅は、川の流れを遡(さかのぼ)るだけでなく、時間を遡るような旅だった。だが、日本との行き来を繰り返すうちに、僕は不思議な思いに駆られ始めた。原生の自然や昔ながらの暮らしへの“懐古”を通り越し、タイガをとり巻く世界こそが、どこか未来につながっているような感覚になってきたのだ。

 Back to the future-未来への逆行。そんなイメージである。

 連載中に起きた福島の原発事故を機に、その感覚はますます膨らんでいった。先端技術と膨大な資金を結集し、けれど放射性廃棄物の処理策のない原子力発電所。それが地震で崩壊し、後始末が終わらぬまま放射能汚染が続いている。

タイガがタイガのままである限り

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