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【国際政治経済学入門】軍拡を可能にする人民元膨張 (2/4ページ)

2015.3.11 16:50

中国人民銀行の資金供給と軍事費、GDP(国内総生産)の推移<1993年~2014年>。※データ:ストックホルム国際平和研究所(2013年まで)、CEIC。(注)2014年の軍事費は中国国防報告の前年比伸び率に応じた筆者推計

中国人民銀行の資金供給と軍事費、GDP(国内総生産)の推移<1993年~2014年>。※データ:ストックホルム国際平和研究所(2013年まで)、CEIC。(注)2014年の軍事費は中国国防報告の前年比伸び率に応じた筆者推計【拡大】

  • 全人代に出席する中国人民解放軍の代表ら=2015年3月5日、中国・首都北京市西城区の人民大会堂(ロイター)

 国内総生産(GDP)規模が米国の半分程度の中国が米並みに資金を大量増発すれば高インフレになりそうなものだが、現実には低インフレ率にとどまってきた。「管理変動相場制」のもとに外為市場操作を行い、人民元の対ドル相場を日々、上下それぞれ前日比2%の変動幅に抑えている。通貨が安定すれば、輸入物価も安定する。

 商業銀行につぎ込まれた人民元資金は不動産開発向けなどに融資され。さらに預金となって銀行に還流し、銀行は新たに融資するという「信用創造」が活発になる。人民銀行の資金供給量を「1」とすると、現預金はその5倍以上増えている。その比率は「信用乗数」と呼ばれるが、最近のデータでは日本は0.4、米国は「1」程度である。中国のマネーを増殖力はずぬけている。中国の現預金総額は14年末で20兆ドル強(約2400兆円)で、実に日本の3倍、米国の1.7倍に達した。

「爆買い」 膨らむチャイナ・マネーのほんの一面

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