【KEY BOOK】「検索バカ」(藤原智美著/朝日新書、799円)
『運転士』で芥川賞をとり、『モナの瞳』『私を忘れないで』『「家をつくる」ということ』で話題をまいた作家のエッセイである。ネット検索の中身や技術に触れているのではなく、「検索」よりも「思索」を大事にしろということを書きまくっている。なぜ、そうなのか。問題解決ばかりが求められて、問題創造力がなくなっていく。空気ばかり読みあって言葉の共食い社会になっていく。身体性を通過した思索が薄くなっていく。これでは危険すぎるというのだ。(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長 松岡正剛/SANKEI EXPRESS)
■まつおか・せいごう 編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。80年代、編集工学を提唱。以降、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発プロジェクトをリードする一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。おもな著書に『松岡正剛千夜千冊(全7巻)』ほか多数。「松岡正剛千夜千冊」(http://1000ya.isis.ne.jp/)