手術シーン再現
そもそも「『ブラック・ジャック』の展覧会を京都国際マンガミュージアムで開催できないだろうか?」という企画は、医師たちからの提案だった。そういった意味でも、医学界とマンガミュージアムの接点が「ブラック・ジャック」だったのである。
ブラック・ジャック自体は高額な報酬を要求する、無免許の医師である。そんなキャラクターを、医師たちはどう受け止めているのだろうか? 今回パネル製作に文章をよせた医師たちは、“外科医のオールスター”といってもよい存在ばかりである。
その一人である京都大学大学院研究科の高折恭一医師によれば、「ブラック・ジャックは無免許で、ストーリーも独特ですが…」と前置きした上で、「現在の医学界に与えた影響は、非常に大きなものがあります」という。
高折医師自身も、数時間におよぶ困難な手術を幾度も経験しているからだろう。シーンパネルには、ブラック・ジャックが「手術が失敗したら、命をとられても文句はいわないよ」と、手術に臨んで決意を話すシーンを選んだ。