「手塚さんはストーリーテラーとして一流の作家だと思います。イメージの喚起力が強く、描く作品のジャンルも幅広く、“手塚マンガ”を面白く読めるようになったら“マンガ読み”としては一人前だと思います。
『ブラック・ジャック』は、手塚さんが医師免許をもっていることもあって、医学の世界を知っている人が描いているという印象が強かった作品です。でも、そこは“マンガ”の世界ですので、全てがリアルであったわけではなく、この作品が描かれた当時(1970年代)は“科学が夢を見ていた時代”で、そんな時代背景の中、手塚さんの考えた理想の医師像が『ブラック・ジャック』だったのではないでしょうか」(京都国際マンガミュージアム 運営統括室長・本展覧会プロデューサー 安部一郎/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「医師たちのブラック・ジャック展」 5月10日まで、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)。展覧会は入場無料だが、ミュージアムの入場料(大人800円)が必要。水曜休館(ただし4月1、29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日は休館。(電)075・254・7414。