ウクライナ情勢をめぐるロシアへの対応について、欧州連合(EU)のドナルド・トゥスク大統領(左)と会談するバラク・オバマ米大統領。同盟関係にきしみが生じる中、米国に同盟立て直しの意思はあるのか=2015年3月9日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】
ロシア通信は、クリミア半島に核兵器搭載が可能な10機の戦略爆撃機が配備されると報道。ロシアはベトナム中部カムラン湾の基地を給油拠点にアジア太平洋地域でも戦略爆撃機の活動を活発化させ、米西海岸でも米国を挑発する動きを見せている。
プーチン氏は15日に放送された番組の中で、クリミア併合を振り返り、核兵器を臨戦態勢に置くための「準備ができていた」と発言した。核戦力をちらつかせるプーチン氏の発言に対し、米国務省のジェン・サキ報道官(36)は「ロシア軍のクリミア介入だけでなく、より攻撃的な行動を準備していたことを世界に知らしめた」と警戒心を露わにした。
米国では、新たな冷戦かどうかをめぐり専門家の間でも意見が分かれれていた。しかし、ロシアの軍事的な動きによって、プーチン氏がウクライナへの介入にとどまらず、アーロン氏がいうように西側との対立を強めている点で「新冷戦」に入ったとの合意ができつつある。