国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防北部水門(手前)。右側が調整池=2015年2月27日、長崎県諫早市(共同)【拡大】
≪すでに1億1790万円 追加予算検討≫
漁業者に支払い続ける制裁金が倍増されたことを受け、農水省は国家賠償などに備えて用意する予算からの追加支出を検討している。
農水省は2015年度予算案の「賠償・償還および払戻金」の歳出枠に、1日45万円の計算で1億6470万円の制裁金費用を盛り込んでいる。だがこの金額では半年分にしかならないため、同じ枠内での追加を検討する。
15年度の「賠償・償還および払戻金」は約7億2300万円を計上する予定だが、制裁金以外の支出も予想されることから、なお不足する場合は災害時などの緊急支出に備える国の予備費や、補正予算を組んでの支払いも検討する。
制裁金の支払いは、開門調査を命じた福岡高裁確定判決を履行させるため、佐賀、長崎両県の漁業者が請求。昨年の佐賀地裁決定で支払い義務が生じ、国は昨年6月分から今年2月分までで計1億1790万円を支払った。(SANKEI EXPRESS)