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次代を牽引する「遠慮のない」女性たち  「HARUMI GALS」 椹木野衣 (3/5ページ)

2015.3.30 12:15

山口はるみ「スケートボード」(1977年、提供写真)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_of_NANZUKA

山口はるみ「スケートボード」(1977年、提供写真)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_of_NANZUKA【拡大】

  • 山口はるみ「ワインの誘惑」(1976年、提供写真)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_NANZUKA
  • 山口はるみ「バスケットボール」(1974年、提供写真)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_NANZUKA
  • 山口はるみ展の展示風景=2015年3月24日、東京都渋谷区(原圭介撮影)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_NANZUKA
  • 山口はるみ展の展示風景=2015年3月24日、東京都渋谷区(原圭介撮影)。(C)Harumi_Yamaguchi_Courtesy_NANZUKA
  • イラストレーター、山口はるみさん=2015年3月24日、東京都渋谷区(原圭介撮影)

 それだけではない。山口はこの手法を独自にアレンジし、70年代以降、80年代へと向けて日本に姿を現す、高度消費社会という未知の大海のなかへと、なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく手足を延ばす女たちを描いた。スケートで街を疾走し、体勢を崩したら遠慮なく足を大きく広げ、口を大きく開けて絶叫してみせる女性像を投げ込んだのだ。それは過去に例を見ないばかりか、当時の日本人にとっては、たいへんなショックであった。

 価値観の変容を物語る

 しかし、時代は次第に山口の世界観に追いついて行く。そのイメージに乗って渋谷を闊歩(かっぽ)する女性たちが、銀座のいささかお高くとまった「銀ブラ」の担い手に代わって、日本の消費文化を象徴する存在になるまでに、さほど時間はかからなかった。その後、バブルが崩壊し、いかに変形されたとはいえ、渋谷は現在に至るまで、「シブヤ系」「コギャル」「ガングロ」「ゴス」といった女性たちによって依然、引っ張られ続けている。その起点にいるのが、山口はるみの描いた、男たちに対して“遠慮のない”女性たちなのだ。

事実上の“回顧展”

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