自民党の「原子力政策・需給問題等調査会」の額賀福志郎(ぬかが・ふくしろう)会長(右)からエネルギーミックス提言を受ける安倍晋三(しんぞう)首相。左端は船田元(ふなだ・はじめ)会長代理=2015年4月7日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
≪「政高党低」 承認手続き中止で自民混乱≫
自民党が電源構成比率をめぐり混乱している。党原子力政策・需給問題等調査会の提言は党政調審議会の承認手続きを経ないまま安倍晋三首相に提出された。温室効果ガス排出量の削減目標をめぐる党内議論との整合性を問う声が噴出したためだ。再稼働する原子力発電の割合も政府方針に沿っており、「党の意見が尊重されない『政高党低』の端的な例」(党中堅)との批判も渦巻いている。
「政府の動きを見ながら、われわれも責任をもって対応する」
調査会の額賀福志郎会長は7日、首相に提言を手渡した後、政府の電源構成比率の策定作業に、党として積極的に関与していく考えを強調した。
ただ、政府はすでに2030年の電源構成比率について、原子力を20%程度に回復させることなど、具体案づくりが進んでいる。調査会が提言した「ベースロード電源6割」という大枠は、その政府案をもとにした数字だった。