水球は1チーム7人でプレーします。そのうち、ゴールキーパー(GK)が1人。あとの6人が「フィールダー」と呼ばれ、プールに設けられたコートの中を攻守に泳ぎ回ります。
選手のポジションは1~6までの番号で呼びます。サッカーのようにFWやMFといった明確な区別はありませんが、私は「2番」が日本代表でのポジションです。代表では大学3年から不動のポジションで、敵陣でGKに対して右45度から攻撃に参加するのが役割です。
昨年9月のアジア大会(韓国・仁川)では大会得点王になることができました。こう言ってはなんですが、「日本代表のポイントゲッター」を自負しています。
プレー中の選手同士の当たりは女子でも例外なく激しく、シュートを打とうとしようものならすぐさま体ごと乗っかってこられ、つぶされそうになります。
私の身長は160センチ。体格に恵まれた海外勢と比べるもなく、日本代表の中でも小柄な部類に入ります。肩も弱く、豪快なシュートが打てるわけでもありません。
そんな小柄な選手が体格もパワーも優る外国人選手の守備に対し、「同じ土俵」で対抗しても勝てるわけがありません。磨いてきたのは、テクニックです。