サイトマップ RSS

現代に通じる「あり得ない風景」 「マグリット展」6月29日まで (3/5ページ)

2015.4.13 13:35

ルネ・マグリット「白紙委任状」(1965年、81.3x65.1cm、油彩/カンヴァス_ワシントン・ナショナル・ギャラリー、提供写真)。National_Gallery_of_Art,Washington,Collection_of_Mr.and_Mrs.Paul_Mellon,1985.64.24。(C)Charly_Herscovici/ADAGP,Paris,2015

ルネ・マグリット「白紙委任状」(1965年、81.3x65.1cm、油彩/カンヴァス_ワシントン・ナショナル・ギャラリー、提供写真)。National_Gallery_of_Art,Washington,Collection_of_Mr.and_Mrs.Paul_Mellon,1985.64.24。(C)Charly_Herscovici/ADAGP,Paris,2015【拡大】

  • ルネ・マグリット「一夜の博物館」(1927年、油彩/カンヴァス_50x65cm、個人蔵、提供写真)。(C)Ryal_Museums_of_Fine_Arts_of_Belgium,Brussels/photo:J.Geleyns/Ro_scanc。(C)Charly_Herscovici/ADAGP,Paris,2015

 こうした脈絡のないモノを組み合わせ、見る者のイメージを混乱させて、いわば“迷子”にさせる手法を「デペイズマン」(転置)と呼ぶ。

 27年に母国ベルギーのブリュッセルからパリ郊外に移住。24年に「シュールレアリスム宣言」し、シュールレアリスムの中心的な理論家だった詩人のアンドレ・ブルトン(1896~1966年)らと合流した。が、肌が合わなかったのか、わずか3年でブリュッセルに戻った。その後、独自の画風に向かっていく。

 その路線の違いの背景として、パリとブリュッセルのシュールレアリスムの質の違いを挙げるのが、国立新美術館の南雄介副館長だ。南副館長によれば、医学を学び、フロイトの精神分析理論に大きな影響を受けたブルトンは、あくまでも無意識の世界と、夢や無意識で描いた「オートマティスム」(自動記述)をシュールレアリスムの柱に据えた。ダリやミロがそれを作風に反映したのに対し、マグリットらベルギー派のグループは、受け入れなかった。

イメージを操作

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ