今回、「帽子絞り」と「雪花絞り」の様子を拝見したが、全ての工程で繊細かつ力が求められる作業を根気強く繰り返していかなければならないことが伝わってきた。この手間ひまが結果として価格の上昇につながっている面もある。
試行錯誤で編み出す
板で締めて染料がしみこまないようにすることで模様を作る「板締め」の技法は、ほぼ日本だけで行われている染色技法だ。その中でも「雪花絞り」は、比較的作業効率が高く、柄がはシンプルでモダンなので、現代の消費者の好みに合う。そこで田端さんは主に愛知県の鳴海地方で発展してきた「雪花絞り」の技術を独力で身につけた。「鳴海で教えてもらっても、それはあくまで『鳴海の雪花絞り』になる。自分で試行錯誤して編み出した技術は自分だけのものになる」と田端さんは語る。その結果として編み出された雪花絞りは「たばた絞り」となり、アパレルブランドのSOU SOUなどとコラボした製品が人気を集めるようになった。