全国の家庭などから集まり、11年5月に空に揚げたこいのぼりは204匹だったが、その後も年々増え続け、今では700匹ほどにまで達した。こいのぼりの一部は現在、東松島市の大曲浜地区にある大曲浜新橋で揚がる。26日からこどもの日までは、この橋の周辺にある更地でも、こいのぼりを揚げる。
「絆とかつながりとか、震災前は正直、よく分からなかった。支えてもらう立場になって、その存在に気づくことができた」
悲しみも優しさもたくさん感じてきた4年間だったからこそ、人の気持ちが考えられるようになった。震災は自分を強くしたとも思う。来春は社会人となる。「建物だけが再建される空っぽの復興にしては駄目だ」。いろいろ悩んだ末、やっぱり東松島の役に立ちたいと市職員を目指すことを決めた。
社会人になってもプロジェクトは続けていく。子供の代までずっと。そしていつか、東松島の歴史に刻みたい。「みんなから忘れ去られないように。犠牲になった子供たちが寂しくないように」(稲場咲姫/SANKEI EXPRESS)