首都テヘラン南郊にある半ば休眠状態の製油所。経済制裁が解除されても、イランでは多くの石油施設の保守管理が滞っているため、すぐに生産力を回復させるのは難しいとの見方もある=2014年12月22日(AP)【拡大】
ただ、イランと6カ国との協議は今後、詳細を詰める最終合意に向けて6月末まで続けられる。経済制裁の解除の方法をめぐり、米国が「段階的な解除」(ジョン・ケリー国務長官)を主張する一方、早期の全面解除を求めるイランとの間で火種が残っており、曲折も予想される。そのためWSJは「イランの原油市場への影響がどうなるかは最終合意次第だ」と指摘する。
ローザンヌの合意直後には、制裁が解除されれば、イランは数カ月内に一定の輸出量を回復できるとの見解もあった。4月6日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は、イランが持つ原油在庫が3000万バレルにのぼる点に触れたうえで、「制裁解除から3~6カ月あれば日産50万バレルを増加できる」との調査機関の見解を紹介した。