首都テヘラン南郊にある半ば休眠状態の製油所。経済制裁が解除されても、イランでは多くの石油施設の保守管理が滞っているため、すぐに生産力を回復させるのは難しいとの見方もある=2014年12月22日(AP)【拡大】
石油相、投資求めて訪中
かつてのイラン原油の“得意先”は、インド、韓国、日本、トルコ、そして中国だった。その中国には、イランのビージャン・ザンギャネ石油相(62)が8日、さっそく産業界関係者を引き連れて訪問。中国の大手資本に対し、制裁解除後のイランへの投資を求めた。
ザンギャネ氏は訪中の際、「石油輸出国機構(OPEC)は、価格破壊を起こすことなくイランの原油市場への回帰を受け入れる『自己調節』ができるだろう」(9日、ロイター通信)とコメントした。
原油価格は1年で半分の価格に下落した。OPECの盟主であるサウジアラビアが減産を受け入れず、需給が緩んでいるのも一因だ。サウジとイランは、混乱が広がるイエメンで、対立する勢力をそれぞれ支援している。イランのメディアが「サウジ産原油のボイコットを呼びかけた」(8日、UPI通信)と報道されており、制裁解除後を見すえたさや当てが早くも始まっている。(国際アナリスト EX/SANKEI E XPRESS)