3回5失点で負け投手となり、ほろ苦いデビューとなったロッテ先発の田中英祐(えいすけ)投手=2015年4月29日、千葉県千葉市美浜区のQVCマリンフィールド(北野浩之撮影)【拡大】
「ボールを置きにいってしまった。腕を振れなかった」と言う一回は1番秋山から連続四球を与えた。緊張からストライクを取るのにも苦労し、3番浅村、4番中村に連続適時打を浴び、1死後は森に2点二塁打された。一挙4点を失って主導権を手放し「なかなか自分のペースで投げられなかった」と首を振った。
当面は救援起用か
先発投手として育てる方針は変わらないが、1軍での経験不足も否めない。伊東監督は「しばらくベンチに入れて状況を見て投げさせる」と当面の救援起用を示唆した。その上で「きょうで終わりじゃない。できなかったことをどう生かすか」と成長に期待を込めた。
失意のマウンドとなったが、田中は「きょうの失敗を笑って思い返せるような投球をできるようにしたい」と上を向いた。その言葉が現実のものとなった時、チームに貢献できる戦力になっているはずだ。(SANKEI EXPRESS)