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歴史と想像力映し出す小宇宙 「知られざる中国〈連環画〉~これも『マンガ』?~」展 (3/5ページ)

2015.5.4 09:50

さまざまな連環画。1ページにつき1枚の絵と文章で成り立つものが基本(原圭介撮影)

さまざまな連環画。1ページにつき1枚の絵と文章で成り立つものが基本(原圭介撮影)【拡大】

  • 西遊漫記(提供写真)。(C)張光宇
  • 「新漫画」と呼ばれる中国産ストーリーマンガの雑誌たち=2015年4月26日(提供写真)
  • 「孫悟空三打白骨精」(提供写真)。(C)趙宏本/銭笑呆
  • 連環画そのものだけでなく、ポスターや原画も展示=2015年4月26日(原圭介撮影)
  • 展示入り口。色とりどりの連環画の表紙をコラージュした壁と連環画を楽しむ子どもたちの絵が来場者を迎える=2015年4月26日(提供写真)

 文革の嵐が過ぎ去って80年代になると、改革開放路線への転換による中国社会のメディア環境の激変のなか、連環画は最後の栄華の時期を迎える。この時期、海外の映画や小説、日本のテレビドラマ、はたまた「鉄腕アトム」「タンタンの冒険」のようなマンガ作品の海賊版までもが連環画のかたちへ改編され、娯楽読み物として続々と出版されていった。そして、連環画はテレビや日本から流入してきたアニメ・ストーリーマンガのような新しいメディアに娯楽の中心としての地位を次第に奪われていき、中国の人々の大多数にとっては「過去の懐かしい読み物」となっていく。

 展示では監修者である中国文化研究者・武田雅哉氏(北海道大学教授)のコレクション300点以上をもとに、20世紀の中国社会とともに歩んできた連環画の多様性をぎゅっと凝縮したかたちで見ることができる。

 微妙な距離感

 連環画の基本的な形式は、1ページにつき1枚の絵と欄外の文章だ。その絵のスタイルも、「年画」(中国の民衆版画)をはじめとする中国の伝統的な絵画表現を受け継ぐものから、社会主義的リアリズムを反映したものまで幅広い。

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