1970年代風を生かすボタニカル模様のワンピース(3万8000円)、白いカーディガン(2万4000円)に小ぶりのバッグ(3万6000円)はレース仕立て。ネックレス(2万4000円)も白い花がモチーフで統一感を=2015年4月27日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)【拡大】
【トレンドを着こなそう!】Vol.21
大型連休も終わり、忙しい日常が戻ってきた一方で日差しは日増しに強くなり、初夏の装いを楽しむ季節となった。今年のトレンドは「開放感を楽しむこと」と東京・松屋銀座のファッションディレクター、関本美弥子さん。花や植物など「ボタニカル」に代表される、色や柄で遊ぶような装飾を施した新作が勢ぞろい。秋冬のトレンドとなりそうな「幾何学模様」を先取りしたアイテムも登場している。
最近の世界情勢には、欧州を中心とした不安定な空気が広がる。そうした出来事を心配しつつもぬぐい去りたい、せめて着るものだけは開放的にしよう。そんな心を励ます服の力を借りよう、というのが今回のスタイルだ。
根強くあるのが1970年代への回帰。ベトナム戦争への反戦ムードを背景に「武器を花に持ち替えよう」といった米国の当時の空気を反映。「ボタニカル」をベースとするアイテムが目立ってきた。