家電量販店で買い物する春節休暇中の中国人旅行客=2015年2月20日、東京都千代田区(共同)【拡大】
第1次所得収支の黒字額は10.1%増の19兆1369億円で、比較可能な85年度以降で最大。貨物輸送や旅行に伴うサービス収支は2兆8102億円の赤字だった。
同時に発表した15年3月の経常収支の黒字額は2兆7953億円となり、前年同月と比べ2兆6646億円増えた。9カ月連続の黒字。サービス収支は初めて黒字となった。黒字額は1678億円だった。
≪中国人観光客の「爆買い」原動力≫
2014年度に外国人旅行者が日本で使ったお金が、日本人が海外で使ったお金を55年ぶりに上回った。旅行収支が黒字になった牽引(けんいん)役は、ブランド品をまとめて購入するなどの中国人観光客の「爆買い」だ。消費低迷に苦しむ小売業界を潤しているが、訪問先は東京、京都といった定番コースに偏っている。外国人客を地方に誘致するには、観光地の情報発信が鍵を握る。