家電量販店で買い物する春節休暇中の中国人旅行客=2015年2月20日、東京都千代田区(共同)【拡大】
中国・上海にある旅行会社は今年、団体旅行で前年比2.5倍の5万人を日本に送り込む計画を立てている。人気を支えるのは「接客サービスが良く、食事がおいしい」「モノが安い」といった口コミ情報だ。日本ブランドの服やバッグを購入するのが目的の顧客も増えた。
「ドラマで見た東京・歌舞伎町のホストクラブを体験したい」(20代女性)、「野球漫画に出てきた甲子園に行きたい」(30代男性)。日本のポップカルチャーを現地で体験するため日本を目指す若者も目立つ。旅行会社の幹部は「20年の東京五輪まではこの勢いが続くだろう」とそろばんをはじく。
偏る観光地、地方誘致課題
ただ、こうした活況は大都市や伝統的な観光地に偏っている。外国人が14年にホテルや旅館に宿泊した回数を都道府県別にみると、トップは東京都で、大阪府、北海道、京都府が続く。