家電量販店で買い物する春節休暇中の中国人旅行客=2015年2月20日、東京都千代田区(共同)【拡大】
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「日本での買い物が大好き。年に2~3回は、化粧品やブランド品を買いに来ます」。12日に東京・銀座の松屋銀座店を訪れた中国人旅行者の謝燕雪さん(27)は、高級ブランド品の売り場で目を輝かせた。日本で買う理由は「売り場がきれいで、偽物がないから安心」と話す。商品を持ち帰るため、空のスーツケースを3つも用意してきたという。
家電量販店を展開するエディオンは今年2月、東京・秋葉原の店舗の1、2階を外国人専用に改装した。外国人旅行者の購入額はこの店舗全体の約6割に達する。
観光庁の推計では、14年に外国人が訪日旅行で使ったお金は前年比43.1%増の2兆278億円と、過去最高を記録した。中でも中国人客は5583億円と全体の27.5%を占めた。円安に加え、消費税の免税対象が食品や化粧品に拡大されたことや、ビザ(査証)の発給要件が緩和されたことも追い風になった。