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TOKYOの闇に迫るアウトサイダー 「黒い迷宮」著者 リチャード・ロイド・パリーさん (2/5ページ)

2015.5.20 18:00

記者として東京を見つめ続けてきたリチャード・ロイド・パリーさん。「今回は裏の部分を書いたけれど、安全だし清潔だし、世界で一番すばらしい都市だと思う」と愛情をのぞかせた=2015年5月7日(塩塚夢撮影)

記者として東京を見つめ続けてきたリチャード・ロイド・パリーさん。「今回は裏の部分を書いたけれど、安全だし清潔だし、世界で一番すばらしい都市だと思う」と愛情をのぞかせた=2015年5月7日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「黒い迷宮」(リチャード・ロイド・パリー著/早川書房、2484円、提供写真)

 それは被害者であるルーシー・ブラックマンという女性の多面性そのものでもある。「最初は平凡な女性だと思って取材を始めたのですが、幼い頃の写真や練習帳を見せてもらったり、さまざまな友人から話を聞くうちに、彼女のいろんな顔が見えてきた。だから、これは一人の人間が持っている複雑さを書くことへの挑戦にもなりました」

 被害者、犯人だけでなく、その両親の生い立ちにまでさかのぼる。10年以上にわたって、日本と英国を行き来しながら積み重ねられた事実に圧倒される。

 「かなりの時間と労力がかかりました。なぜ、皮膚の下からわき上がるような情熱を持ち続けることができたのか…。この事件は被害者と犯罪者だけで完結するものではなく、女性の失踪というミステリー、犯罪形態の特異性、裁判劇、家族の物語というさまざまな要素が含まれていた。さらには東京、日本という国を考えることでもありました」

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