記者として東京を見つめ続けてきたリチャード・ロイド・パリーさん。「今回は裏の部分を書いたけれど、安全だし清潔だし、世界で一番すばらしい都市だと思う」と愛情をのぞかせた=2015年5月7日(塩塚夢撮影)【拡大】
闇は、人間の中にもある。空洞を抱えながら東京に集まる外国人たち。「外国人だけでなく、東京には外からたくさんの人が集まります。地方から上京してきたり…。ある意味、東京は『アウトサイダーの街』なのかもしれません」
自身もまた、“アウトサイダー”の一人だと言う。「日本には特派員としてもう20年住んでいますが、私は代々この土地に根付いている人間ではありません。この本も、『外国人』として書きました。もちろん言葉の壁もありますし、気づけなかったことも多いでしょう。でも、『外国人』であるがゆえに気づけたことも多かったと思います」
アウトサイダーの浮遊感に共鳴して、筆を執ったのか-。その問いに、にやりと笑った。「私、『ガイジン』として存在していることが好きなんです」
事件を追いかけていく中で、独自の距離感で見つめてきたTOKYOの姿が浮かび上がってくる。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)