水族館でジャンプなどの訓練を受けるイルカ。WAZA(世界動物園水族館協会)残留が決まり、各水族館は、イルカの供給元によってはイルカショー開催への影響が懸念されている=2015年5月20日、東京都品川区のしながわ水族館(三尾郁恵撮影)【拡大】
海外保護団体から圧力
2010年に和歌山県太地町のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」が米アカデミー賞を受賞して以来、激化している日本への一方的な非難。日本大使館への抗議活動など、各国反捕鯨団体の連携も強まっている。今回の騒動の背後にも、オーストラリアのイルカ保護団体の動きがある。イルカ漁を止めさせることを活動理念に掲げるこの団体は今年3月、JAZAをWAZAから除名するよう、WAZAの本部のあるスイスで提訴。これにより、日本側と長らく交渉を続けていたWAZAが強硬的な態度に変わっていったと、多くの関係者が指摘する。
日本文化の否定につながる今回の決定に嫌悪感を示す施設も多い。「イルカと他の魚の捕獲は何が違うのか。日本は捕鯨国。文化の否定につながる。もはや水族館だけでなく日本全体の問題だ」。中部地方の施設担当者は力を込める。