水族館でジャンプなどの訓練を受けるイルカ。WAZA(世界動物園水族館協会)残留が決まり、各水族館は、イルカの供給元によってはイルカショー開催への影響が懸念されている=2015年5月20日、東京都品川区のしながわ水族館(三尾郁恵撮影)【拡大】
「法的に問題はない」
また、多数決による決定に不満を漏らす関係者もいる。イルカ飼育の施設は会員152施設中34施設にすぎない。このうち少なくとも18施設は追い込み漁を行う太地町から入手しているが、九州・沖縄地方の館長は「最初から結論は見えていた。違った意見の集約方法があったはずだ」と話す。「法的に問題はなく、何も悪いことをしていないのに通告に従うことは疑問だ」。近畿地方の施設の館長はこう訴え、今後脱退する施設が相次ぐとの見通しを示した。(SANKEI EXPRESS)