大阪都構想の是非を問う住民投票の敗北を受けた記者会見を終え、席を立つ橋下(はしもと)徹大阪市長(左)=2015年5月18日未明、大阪市北区(村本聡撮影)【拡大】
07年に橋下氏が府知事に当選したとき、同志社大に大阪から通う多くのゼミ生たちが「橋下さんに期待する」と話していたので、「彼は政治バラエティー番組〈たかじんのそこまで言って委員会〉で売り出したが、やしきたかじんさんを歌の師匠にするのはいいだろうが、その感覚で政治をやってもらっては迷惑だね」と言っておいた。
「負けたら投げ出す」手法
橋下氏は都構想の挫折で今年末に大阪市長としての任期が切れるのをもって、政治家を廃業すると宣言したが、その手法に踊らされた庶民への迷惑行為には計り知れないものがある。
バラエティー化はテレビで流された都構想のCMにも見られた。各種動画サイトで確認するとわかるが、基本15秒では情緒的な表現しかできない。にもかかわらず、都構想の反対陣営はCMの製作と放映に5000万円をかけ、橋下氏側の予算は5億円だったともいわれる。