代わりを探して…
ウナギ味のナマズ開発を思いついたのは約6年前。付き合いのある養殖業者などから「ニホンウナギの資源が減っていると相談を受け、味が近い資源豊富な淡水魚を探し始めた。
「ドジョウやフナ、コイ、マスなど、いろいろな魚種を全国から集めては、片っ端から食べてみた」と振り返る。
そして約4年前。滋賀県の琵琶湖北部で、地元の漁師がナマズ料理を出している店を訪れ、琵琶湖固有種「イワトコナマズ」のかば焼きを食べた際、「あっ、これだ!」と思わずうなった。「ウナギを上回るぐらいおいしかった」
ただ、イワトコナマズは「幻の魚」と呼ばれるほど数が少ない魚種。そこで、その漁師に全国各地に生息する一般的なマナマズを使ったかば焼きを作ってもらった。それが結構おいしく、「これでいける!」と思った。
餌の調合を繰り返し
しかし、研究室近くで捕獲したマナマズを使い、かば焼きにして食べてみると「涙がでるほどまずかった」。有路氏が原因を調べた結果、マナマズは水の条件と餌が違えば味が一変することに気付いた。