【牧野直子の健康ごはん】
「しょうが焼き」と言えば豚肉が定番です。銀座の和風創作料理店で、1950年代の初めに登場したのが始まりといわれています。しょうが汁としょうゆ、みりん、砂糖などの甘辛くピリッとした味わいは、豚肉だけでなく鶏肉や今回のように魚の味つけにも合います。
しょうがには体を温める働きや、食欲増進などの健康効果のほかに、肉や魚などの臭みを抑えたり、肉質を軟らかくしたりと調理の上でもさまざまな特徴があります。これから蒸し暑くなる時期の弁当のおかず作りにも欠かせません。下味にしょうが汁を加えることで、傷みにくくする効果もあります。
しょうが焼きにしたカジキですが、これから8月にかけてが旬です。一般に売られているのは、「メカジキ」で、脂がのっていて、加熱しても身が硬くならず、軟らかいのが特徴です。栄養面では、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富です。