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草原の国・トゥワ 移住女性、手探り日本語教育 露の地方政府、関係強化へ種まき (3/3ページ)

2015.5.29 07:00

ロシア・トゥワ共和国キジルの日本センターで日本語を教える沢田香緒里さん=2015年4月(共同)

ロシア・トゥワ共和国キジルの日本センターで日本語を教える沢田香緒里さん=2015年4月(共同)【拡大】

  • ロシア・トゥワ共和国キジルで日本センターの教師を務める寺田麻央さん(左)と沢田香緒里さん=2015年4月(共同)

 日本語教育の音頭を取るビチェルディ教育相は2013年に訪日し「日本にトゥワ研究者がいるのに、トゥワに日本専門家がいないのはおかしい」と感じたという。中国企業がレアメタル(希少金属)採掘をめぐりトゥワに積極的なアプローチを仕掛ける中、「中国と日本とのバランスが重要」と強調。「日本に大学生を送り、最新の学術と文化を持ち帰るのが目標だ」と話した。(共同/SANKEI EXPRESS

 ■トゥワ共和国 トゥバとも呼ばれ、約17万平方キロの面積に約30万人が住む。大半は草原と山岳地帯で遊牧が伝統的産業だが、近年、露天掘りの石炭やレアメタル(希少金属)の開発が始まった。清朝の支配下からロシアの保護領となり、1921年にトゥワ人民共和国として独立を宣言、44年に旧ソ連に編入された。トゥワ人が人口の約8割を占める。チベット仏教が広く信仰され、隣国モンゴルの文化的影響も強い。

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