日本語教育の音頭を取るビチェルディ教育相は2013年に訪日し「日本にトゥワ研究者がいるのに、トゥワに日本専門家がいないのはおかしい」と感じたという。中国企業がレアメタル(希少金属)採掘をめぐりトゥワに積極的なアプローチを仕掛ける中、「中国と日本とのバランスが重要」と強調。「日本に大学生を送り、最新の学術と文化を持ち帰るのが目標だ」と話した。(共同/SANKEI EXPRESS)
■トゥワ共和国 トゥバとも呼ばれ、約17万平方キロの面積に約30万人が住む。大半は草原と山岳地帯で遊牧が伝統的産業だが、近年、露天掘りの石炭やレアメタル(希少金属)の開発が始まった。清朝の支配下からロシアの保護領となり、1921年にトゥワ人民共和国として独立を宣言、44年に旧ソ連に編入された。トゥワ人が人口の約8割を占める。チベット仏教が広く信仰され、隣国モンゴルの文化的影響も強い。