浮かない日々を送るどら焼き屋の雇われ店長、千太郎(永瀬正敏)のもとへ徳江と名乗る老女(樹木)が“飛び込み営業”をかけてきた。「わずかな時給でも構わないから店で働かせてほしい」。熱意に押された千太郎は徳江をアルバイトに雇うと、店は大繁盛。「粒あんを作って50年」と語る徳江の腕前は相当なもので、その絶妙な味が口コミで広まったのだ。しかし、そんなある日、「かつて徳江がハンセン病を患っていた」という噂が流れ…。
上映の最中、SANKEI EXPRESSの取材に応じた河瀬監督は、本作のテーマ「生きる意味とは何か?」を念頭に、「私の場合、『映画を作らせてもらう』という役割を得たのかなと感じています。それは日本の文化とか、ある人にとって大切で普遍的な事柄を映画という形に換えて伝えることですね」と改めて強調。「これからもどんどん映画を作っていく。そんな思いを強くしました」と、自分に言い聞かせるように決意を語った。