ありのままの自分を受け入れ、自他を隔てる垣根を果敢に乗り越え、豊かな人間関係を築いてきた徳江に対し、幼少期に父母と別れ、自らも早い自立を余儀なくされた河瀬監督も何かを感じ取ったに違いない。
「人生というものは、実にいろんな壁が立ちはだかるもので、映画作りと似ています。『やってできないことはないんだ』と必死に頑張っていると、いつの間にか私を支えてくれる人たちも出てきます。高い壁を乗り越えたところにそんな人たちが待っているかもしれないと思うと、どんなことだって耐えることができますよ」。5月30日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)