苦しさや切なさ見えるように
底抜けに明るく、パワフルなヨメだからこそ、本作はより個性的なものとなり、輝きを増したのだろう。永作にすれば、まるで「泣きながら笑ってみせろ」と命じられているような“理不尽な注文”でもあり、なかなか大儀だったのではないだろうか。「監督はヨメの闘病シーンで『(テンションを)上げて』『上げて』とよく指示を出しましたね。闘病シーンというものは、どうしてもテンションが下がってしまう。でも、私はヨメの高いテンションを保ちながらも、苦しさや切なさが透けて見える状態を作らないといけないのです。リアルにヨメという人は存在したわけで、とにかくテンションが下がりすぎないように意識しました」。苦笑いを浮かべる永作に対し、佐々木は「それは大事なことだと思います。僕はヨメの低いテンションに引っ張られないように注意していたんですよ」と懐かしそうに振り返った。5月30日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS)