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太平洋の激戦地・サイパン(下) 復活した「南洋興発」コーヒー (3/3ページ)

2015.6.12 09:30

コーヒー栽培を復活させたマリアナスコーヒー農園。直射日光を嫌うコーヒーの木は背の高いビンロウに守られるように栽培されている=2015年4月26日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)

コーヒー栽培を復活させたマリアナスコーヒー農園。直射日光を嫌うコーヒーの木は背の高いビンロウに守られるように栽培されている=2015年4月26日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)【拡大】

  • 製糖工場とサトウキビ畑を結んだ蒸気機関車=2015年4月26日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)
  • 日本統治時代は南洋富士と呼ばれた最高峰のタッポーチョ山。それ以外の山林がコーヒー山と呼ばれていたという=2012年1月29日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)
  • 日本人が残し今も森の中で自生するコーヒーの実=2012年1月28日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)
  • サイパンだけで収穫された豆を使用した「Saipan_Estate」=2015年4月26日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)
  • マリアナス・コーヒーのチャック夫妻=2015年4月26日、米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島(佐藤良一さん撮影)
  • 米自治領・北マリアナ諸島のサイパン島

 なかなか重労働のようだ。「次から次へとコーヒー木を移動しながらもいでいく。単純労働で楽なように思えるがとんでもない。何しろ広大なコーヒー山である…」

 ジョーダン氏が集めた資料コピーの中に日本委託統治時代の様子を記した箇所を見つけた。戦後編集された記念誌とみられ、戦後に沖縄県へ戻った男性が「コーヒー栽培に思う」と題してつづっている。

 統治時代からサイパン島に根付いたコーヒーの木は希少で、ジョーダン氏が市場に出す「マリアナス・コーヒー」もコスタリカ、ブラジル、コロンビアから輸入した生豆を自家焙煎したブレンド品が多い。サイパン産100%のコーヒー豆は高級品となる。

 ジョーダン夫妻は「ハワイのコナコーヒーよりもずっとおいしい」と誇らしげだ。「いまサイパンで採れた豆で作ったコーヒーは、南洋興発の時代のものとほぼ同じと思ってください」。ひきたての良い香りとともに目の前のマグカップにサイパンコーヒーが注ぎ込まれた。(文:産経デジタル 長浜明宏/撮影:カメラマン 佐藤良一/SANKEI EXPRESS

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