サイトマップ RSS

【取材最前線】高校生の夢摘むルール (1/2ページ)

2015.6.15 16:00

 「いま、日本の高校生は直接メジャーへ行けなくなってなっているんです」。米大リーグ関係者から聞いた情報に最初は半信半疑だった。

 説明はこうだった。米大リーグ機構(MLB)がメジャー全30球団に対し、1995年9月1日以降に生まれた海外のアマチュア選手を獲得する場合、その年の5月までに出生証明書などをMLBに提出する「事前登録制度」を設けており、しかも、新ルールは2013年5月からすでに適用されているという。選手本人の出生証明書が必要なのに、日本では「夏の甲子園大会」が終わるまでプロアマ規定で選手との接触が禁じられている。つまり、メジャーの新ルールは、日本のルールに抵触するという事態になっているのだ。

 「高校から直接メジャー」と聞いて、思い出すのが2012年秋に挑戦を表明した岩手・花巻東高の大谷翔平選手だ。結局は日本のドラフト会議で1位指名した日本ハムで投手と野手の「二刀流」を目指すことになったのだが、これが翌年だったら、表明自体が無意味なものになってしまっていた。

 関係者によると、中南米の年齢詐称対策が新ルールの背景にある。中南米の選手の中には、虚偽の年齢で球団と契約し、数年後に「あの年齢は正確ではないので、契約自体が無効だ」と移籍を訴えるケースがあるという。日本は巻き込まれた格好になっている。

高校生のメジャー挑戦に歯止めをかける新ルール

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ