ソールズベリー大聖堂のチャプター・ハウスに展示された「マグナ・カルタ」をみる来訪者。現存する4つの原本の中で最も状態がよく保存されているという=2015年6月15日、英国・ソールズベリー(内藤泰朗撮影)【拡大】
マグナ・カルタは、重税を課すなどしたイングランド王ジョン(1167~1216年)の失政に怒り、団結した貴族たちが、貴族や市民の権利を王に認めさせた最初の文書だ。
英国はその後、混乱の時代を経ながらも、16~18世紀の大陸欧州では絶対王制が主流となる中、1688年の名誉革命を経て王権を制限する立憲政治で近代国家をいち早く成立させることに成功し、王室も存続した。
ソールズベリーのマグナ・カルタ800年祭は、パレードやパフォーマンスも行われた。しかし、夜10時すぎには全て終了し、夜通し騒ぐラテン系のお祭りとは異なっていた。
人権の地で再び論争
今回のイベントには、中国人記者たちも多数参加していた。どんな記事を書くのか、聞いてみると、中世の雰囲気を残すソールズベリーを紹介する“観光用”の記事にするといい、自由や人権、法の支配といった「政治問題」には踏み込まないと話していた。
一方、1215年6月15日にジョン王が貴族らと会見し、大憲章に調印したロンドン西郊のラニーミードでは15日、エリザベス女王やキャメロン首相が出席して記念式典が開かれた。