二つ目は映画の影響である。井上ひさし著『東慶寺花だより』を原作とする原田眞人監督の『駆け込み女と駆け出し男』が5月に封切られ、6月には是枝裕和監督の『海街diary』が登場した。
原田監督作品は、かつて縁切り寺として知られた北鎌倉の東慶寺が舞台になっている。時代設定が江戸時代後期なので、撮影のロケ地は鎌倉以外の所が多い。それでも鎌倉好きなら、映画館を出た後、今すぐにでも鎌倉に行きたいという気分になる。
七里ケ浜の砂浜が黒いのは砂鉄を多く含むからで、昔は良質の鉄の産地だったんだよね~といった具合になけなしの知識でうんちくを傾けたくなる場面も何かと出てくる。
《ついつい鎌倉に行ってみたくなる度》はかなり高いでしょうね。
是枝監督の映画は現代の4姉妹の物語なので、こちらはスクリーンのあちらこちらになじみの風景が登場する。もう、たまりませんね。原作は『月刊flowers』の連載で、2013年にはマンガ大賞も受賞している吉田秋生さんの同名コミック。