2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場のイメージ修正案(日本スポーツ振興センター提供)【拡大】
約370メートルに及ぶ巨大アーチのデザインは、12年にJSCが実施した国際公募で選ばれた。だが、技術的に難しくコスト増や工事の遅れにつながるなどと建築家らが反発、デザインの見直し案も提案していた。
≪コスト増、難工事 巨大アーチ元凶≫
2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の整備費が、基本設計を約900億円も上回る2520億円となる見通しとなった。議論を呼ぶ2本の巨大なアーチは維持するが、難工事を伴う設計にはリスクがつきまとい、大きな課題となる巨額の財源確保も今後の焦点になる。
背水の陣で圧縮
「背水の陣で、ぎりぎりまでコストを圧縮してきた」。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)幹部は24日、疲労感を漂わせながら語った。昨年5月の基本設計段階で1625億円と見込んだ整備費は、資材価格の高騰などの影響で膨張。実施設計に入ってゼネコン側から提示された金額は「3000億円近く」(JSC関係者)に上り、削減のため一部座席を仮設とするなどの変更を強いられた。