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政府 骨太方針など閣議決定 「成長頼みの財政再建」 潜むリスク (3/4ページ)

2015.7.1 08:30

経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議で挨拶する安倍晋三(しんぞう)首相(左から2人目)。左端は甘利明(あまり・あきら)経済再生相=2015年6月30日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)

経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議で挨拶する安倍晋三(しんぞう)首相(左から2人目)。左端は甘利明(あまり・あきら)経済再生相=2015年6月30日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】

 ただし、高成長が実現すれば金利上昇も招き、国債の元利払い費も増える。内閣府の2月時点の試算によると「名目GDP成長率3%」のケースでは、20年度の税収は16年度の56.4兆円から68.4兆円にまで増加するが、国債費も15年度の23.5兆円から37.0兆円になると見込まれる。

 経済・財政再生計画の行方は日銀の政策にも大きな影響を及ぼしかねない。市場関係者は「日銀は、PB黒字化を目指す32(2020)年度まで大規模金融緩和をやめられなくなった」とみる。財政再建の前提として、低金利が保たれ、2%程度の物価上昇が安定的に続くことが求められているからだ。

 現在の日本の潜在成長率が1%に届かない中、日銀は16年度前半ごろに2%の物価上昇目標を達成すると想定している。市場では、「経済成長頼みの財政再建策では財政規律が緩む」との声も上がる。

海外にも不安要素

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