レイコは長崎の諌早で生まれた。原爆には距離があったものの、その体験はずっと体から離れない。3年前にその思いを創作『赤とんぼ』(長崎文献社)に綴った。赤裸々で、かつ清々しい。
少女期はミッションスクールにいた。長崎放送でCM制作をしたのち、大阪のピアス化粧品で仕事をしながら劇団「黒」の挑発的な活動に首を突っ込み、数々のアバンギャルドな表現体験をした。その後、建築家のモーリス・クルックと結婚すると、長いパリ時代が始まった。
けれどもフツーの生活なんてできるわけがない。レイコは若いドミニック・コラダンと組んでメークアップスタジオ「メタモルフォーズ」を開設し、いよいよショービジネスの世界に名乗りをあげた。レイコの腕と指はたちまち魔法を発揮した。