長野県南佐久郡北相木村(きたあいきむら)で田植えを体験する「山村留学生」の児童=2015年5月23日(北相木村提供)【拡大】
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総務省が1日発表した1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、国内の日本人の人口は前年より27万1058人減少し、1億2616万3576人となった。人口減は6年連続で、減少数は調査を始めた1968年以降で最大。選挙権年齢が18歳以上となる来年6月からは、新たに約240万人が有権者に加わる。
第2次ベビーブーム(71~74年生まれ)の団塊ジュニアが40歳を超えて出産適齢期とされる女性数が落ち込み、出生減が加速する時代を迎えた。
政府は地方創生を掲げ、人口減少対策と東京一極集中の是正に取り組んでいる。しかし前年より2県多い41道府県で減少。三大都市圏では東京圏のみ増加が続き、一極集中がさらに進んだ。
出生数は79年以降で最少の100万3554人、死者数は最多の127万311人。死者数から出生数を引いた自然減数は26万6757人となり、8年連続で増加した。
年齢別にみると、14歳以下は1631万18人で人口に占める割合が12.93%。一方で65歳以上は3268万764人で25.90%となり、14歳以下の2倍を超えた。