【Viva!ヨーロッパ】
水郷の茨城・潮来や福岡・柳川の川下りは有名だが、ヨーロッパにも数多くの運河や川のクルーズツアーがある。デンマークの首都コペンハーゲンでも、観光の定番として運河ツアーがある。水上からの眺めは、いつもとは異なった視点から街に触れられる貴重な体験である。
船上オペレッタ上演
コペンハーゲンはグリーンランドを除くデンマーク最大の島、シェラン島の北東岸に発展した港湾都市。陸と島との全ての間に橋をかけることは不可能で、ボートで行き来する水上交通が昔から盛んだった。つまり水辺は市民にとって常に身近な存在だった。
そのため、早くも1904年に観光向けの運河ツアーは始まった。現在は複数の会社が運航しているが、最も大きいストロンマ社の「グランドツアー」は大人1人の運賃が80デンマーククローネ(約1500円)、所要1時間で、人魚姫像、オペラハウス、国会、旧証券取引所などの観光名所を水上から眺めることができる。
そのほか、ディナークルーズ、ボートの貸し切り、期間限定ながら、ジャズまたはブルースの生演奏を楽しめるクルーズ、オペレッタ(ミニオペラ)を船上で演じるクルーズもある。