後半、途中出場した米国のアビー・ワンバック(手前右)とタッチする澤穂希(ほまれ)。ともにこれが最後のW杯だと公言している=2015年7月5日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー(岡田亮二撮影)【拡大】
かけがえのない友人でライバルもできた。同じチームでプレーした米国代表のエース、アビー・ワンバック選手(35)とは互いを認め合い、「また対戦できるのはすごく光栄。ぜひピッチで戦いたい」と語っていた。後半34分にワンバックがピッチに入ると、すれ違いざまにタッチを交わした。37分にはワンバックの突破を止めようと後方からタックルを仕掛け、警告のイエローカードを受けた。
ワンバックも今回のW杯が「最後」と公言している。再び相まみえることはないW杯の舞台で、存分にぶつかり合った。
結果は準優勝。「悔しい気持ちがないと言ったら嘘になるが、みんなよくここまで頑張った。本当にいいチームの中でできた」と語った。来夏には、悲願の金メダルを目指すリオデジャネイロ五輪も待っている。「現役でやっている以上は狙いたい」。レジェンドの戦いは続く。(SANKEI EXPRESS)