イングランド戦に向け調整する鮫島彩(さめしま・あや、中央)。左は宮間あや=2015年6月29日、カナダ・アルバータ州エドモントン(共同)【拡大】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、2連覇を狙う日本代表「なでしこジャパン」は7月1日午後5時(日本時間2日午前8時)からエドモントンで行われる準決勝でイングランドと対戦する。29日は大半を非公開として約1時間、実戦形式のメニューで練習した。選手によると、チームの持ち味であるテンポのいいパス回しなどを意識して調整したという。大野(INAC神戸)は「今、このチームだったら負ける要素がない」と決勝進出に自信を示した。
30日(日本時間7月1日)には米国-ドイツの準決勝が行われる。
日本は準々決勝までの全5試合で先制し、一度もリードを許していない。準決勝も、同様の展開に持ち込めるか。鮫島(さめしま、INAC神戸)は「準々決勝では中盤から前の選手がプレスをかけ、こぼれ球も拾えた。次もしっかり抑えたい」と守備の重要性を強調した。
前回のドイツ大会ではイングランドに1次リーグで0-2と屈し、唯一の黒星を喫した。前半の1点目はロングパスが弾んだところを、離れた位置から意表を突くループシュートを打たれた。後半の2点目は速いクロスで崩され、角度のないところから決められた。いずれも相手の蹴り込む長いボールへの対応で後手に回った。