後半、CKからのこぼれ球に反応して、値千金のゴールを決める岩渕真奈(まな、右から2人目)=2015年6月27日、カナダ・アルバータ州エドモントン(AP)【拡大】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会第16日は27日、エドモントンなどで準々決勝2試合が行われ、2連覇を狙う日本は岩渕(バイエルン・ミュンヘン)のゴールでオーストラリアを1-0で下し、2大会連続2度目の4強入りを果たした。7月1日(日本時間2日午前)の準決勝でイングランドと対戦する。
延長突入目前に
午後2時開始で手元の温度計が31度を示した一戦。決勝トーナメント1回戦から中3日の日本に対し、オーストラリアは中5日。それでも日本は立ち上がりから運動量で相手を圧倒。大野(INAC神戸)が縦パスやクロスに反応するなど、オーストラリアゴールに再三迫った。
だが、シュートの精度を欠いて好機を生かせない。0-0のまま延長突入が迫った後半42分。重苦しい雰囲気を断ち切ったのは後半27分から、3試合連続での途中出場した岩渕だった。
宮間(岡山湯郷(ゆのごう))の左CKに、相手のクリアが十分ではなかった。詰めた宇津木が左足で狙う。ゴール前へ流れたボールを岩清水は合わせきれなかったが、混戦から好パスを送った。岩渕は「わあ、来たと思った」と右足でゴールに流し込み「わあ、入っちゃった」と、つぶらな瞳を大きく開いて振り返った。