後半、CKからのこぼれ球に反応して、値千金のゴールを決める岩渕真奈(まな、右から2人目)=2015年6月27日、カナダ・アルバータ州エドモントン(AP)【拡大】
チーム最年少の22歳のW杯初得点が、日本をベスト4に導く値千金の一撃となった。前回大会も18歳で代表入り。将来を嘱望され、2013年から活躍の場をドイツに移したが、今季は右膝を故障して代表選出すら危ぶまれた。さらに決定後の合宿では右膝の別の部分を痛め、テーピングをしての出場だった。佐々木則夫監督は、そんな岩渕の初得点を名前の「真奈(まな)」にかけて「真奈かな(まだかな)、真奈かなとずっと待っていた」と得意のジョークで喜んだ。
連動性と集中力
ただ、岩渕のゴールを呼び込んだのは、チームとしての連動性と、それを90分間持続させる集中力だ。味方がボールを持てば周囲が動いてパスコースをつくる。パスを出した選手もすぐに動き直し、攻撃の選択肢を増やす。守備への切り替えも速かった。
1次リーグから全て1点差で5連勝。持ち前の勝負強さを見せながら、内容は着実にたくましさを増してきた。宮間は「もっとブラッシュアップ(磨き上げ)していく」と力強く口にした。(共同/SANKEI EXPRESS)