練習を終え、選手に声を掛ける佐々木則夫監督=2015年6月28日、カナダ・アルバータ州エドモントン(共同)【拡大】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、準決勝に進出した日本代表「なでしこジャパン」は28日、カナダのエドモントンで練習した。27日の準々決勝の先発組は別メニューで調整。途中出場した岩渕真奈(まな、22)=バイエルン・ミュンヘン=と澤穂稀(ほまれ、36)=INAC神戸=を含む控え組の11選手が約1時間半、パス回しやミニゲームで汗を流した。
佐々木則夫監督(57)は準決勝のイングランド戦(日本時間7月2日午前8時から)に向け「コンディションが大事になる。われわれもこれまで戦ってきて結果を出しているし、臆することなく戦える」と自信を示した。
イングランドは、日本が優勝した前回の2011年ドイツ大会で唯一の黒星を喫した因縁の相手だ。佐々木監督は「監督としては絶対に負けたくない。選手もしかり。前回覇者として、決勝に行くのが目標だ」と力を込めた。
前回は1次リーグの最終戦で0-2と完敗した。快調に2連勝して迎えた一戦は前半15分に1本のロングパスから先制され、浮足立った。取り返そうと焦るあまり、パスをつないで崩す本来の持ち味を見失い、こぼれ球を拾われては相手の得意な速攻に苦しむ悪循環に陥った。