エッセーマンガを得意としてきたおざわ(64年生まれ)やこうの(68年生まれ)の「戦争マンガ」は、ご飯を食べたり、流行歌を歌ったりといった銃後の日々を丁寧に描くことで、当たり前だが、戦争中にも、私たちと同じような「日常」を生きてきた人たちがいたことを気付かせてくれる。
少女時代の独特のメンタリティーを、きわめて現代的な感覚で描き続けている今日(80年生まれ)の手になる戦争マンガは、主人公の少女たちの死が〈いま・ここ〉で起きていることであるかのような痛々しさを突きつけるだろう。
重要なのは、70年前のことを〈想像〉するための〈リアリティー〉を、作品に見いだす感性だ。本展は、その感性を磨くトレーニングの場となってくれるだろうか。(京都精華大学国際マンガ研究センター イトウユウ/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から」 9月6日まで、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)。大人800円、中学・高校生300円、小学生100円。7月15日、9月2日のみ休館。問い合わせは(電)075・254・7414。